有名なカイルアビーチ。その近くにラニカイビーチはある。なんでもない普通の場所に存在する。住宅街に入り車を止める。海に面した家の間を抜けてビーチに出る。そこは限りなく透明な海と、絵の具の空色のような空が視界に飛び込む。ハワイのクリアな空気と強い太陽が原色に近い海、砂浜、空を作り出していた。
砂浜にゴサをひき寝そべった。座ったままカメラを構える。ファインダーを透してみるコントラストの強い光景はまるで、絵のようだった。ほとんどゴサに座ったままシャッターを押した。
フイルムには想像通り、絵のような光景が焼き付いていた。今でも時々、僕の夢にはラニカイビーチの光景がハイコントラストのカラーで登場する。