1993年3月ちょうど7年前。1泊でGUAMに出かけた。たった一日の時間。車で駆け回った。天気はあいにく曇り。そして蒸し暑い。しかし、海の色は澄んでいた。青い空が見たかった。晴れて欲しい祈った。しかし、一日中ずっと曇っていた。
静かなビーチで撮影中、何か視線を感じた。ファインダー越しに当たりを見回す。それはこの少年だった。不思議そうにじっとこちらを見ていた。
あるホテルのロビーを抜けると大きな柱の向こうに海が見えた。そして、二人の女性が視線に入った。いつも通りシャッターを押した。
短い時間、雲の間から太陽が見えた。その瞬間だけ、海は強い太陽の光を受けエメラルドグリーンを発した。